今回はスーツの柄の種類とそれぞれの特徴をご紹介致します。
オーダーメイドでスーツを作る時、最初に決めるのはスーツの生地(柄)です。何百枚または何千枚もある生地の中から、自分の好みのものを見つけることはとても大変な作業ですが、スーツを仕立てる際の最も楽しい時間でもありますね。
時間をかけて選んだ生地なのに、スーツが出来上がってみると想像と違った…ということは、実は良くあるはなしなのです。
小さな生地から、仕上がりのイメージを想像して生地を選ぶことは容易ではありません。高価なオーダースーツを作るのに失敗はしたくないですよね。
柄にはそれぞれ様々な特徴があり、柄のイメージも大きく違います。柄選びのコツを身に付けて、シーンや自分に似合うスーツを着用しましょう。
スーツの生地 織り柄
スーツはいつも無難な無地…。という方も多いのではないでしょうか。
確かに無地は何にでも合わせやすく、ネクタイやシャツの合わせも気にしなくてOK!という様に、かなり使える生地ですよね。しかし、毎日着るスーツ。マンネリ化するのはつまらない。そんなあなたに、シンプルで着回しのきく「織り柄」はいかがでしょうか。
織り柄のスーツなら派手な印象にはならず、無地とはひと味違った印象でマンネリ化を克服できますよ。
使いやすさNO,1 無地
とてもシンプルで着回しがきき、様々な色や柄のネクタイやシャツとも相性が良いのが特徴です。
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ビジネスマンは1着は持っておくべきスーツですね。
上の写真の様に、無地でも色の濃淡や素材で与える印象も大きく変わります。
ビジネスマンが多く着用しているダークネイビーには、「知的」「信頼感」「誠実」などのイメージがありますが、同じネイビーでももう少し明るいネイビーですと、「活動的」「若々しさ」「癒やし」といったイメージを与えることが出来ます。
ビジネスシーンであれば、明るいネイビーはファッション性が高いイメージですので、ダークネイビーが良いですよ。
シャークスキン
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こちらはシャークスキンという織り柄です。縦糸と横糸を異なる糸で織ることで、上の写真のような色合いが生まれます。鮫の肌を思わせる質感であるために、シャークスキンと名付けられました。
派手さはなく、奥行きのある微妙な色のコントラストが上品な光沢にも感じられ、上質な印象を与えます。
派手にならず、普段と少し雰囲気を変えたい方にオススメです。
シャドーストライプ
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こちらはシャドーストライプと呼ばれる織り柄です。
ビジネスシーンでも人気が高く、縦ラインの織り柄がスマートな印象に見えます。
シャドーストライプの特徴は、なんと言っても光の加減で印象が変わることです。光の当たる角度で艶やかで清潔感のある上品な光沢が生まれます。そして、縦の織りが体型をシャープに見せる効果もあります。
シャドーストライプには、選ぶ素材や色、ストライプの太さによっては華やかで派手なイメージにもなるため、ビジネスシーンでは、ダークネイビーなどの落ち着いたカラーを選ぶと良いでしょう。
ヘリンボーン
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こちらは、ヘリンボーンと呼ばれる織り柄です。ヘリンボーンとは「ニシン(魚)の骨」という意味です。その名の通り、よく見ると魚の骨のような模様になっています。
ヘリンボーンと言うと聞いたことがある方も多いと思います。部屋のフローリングの張り方や、洋服の柄などでも良く使用されていますね。
このヘリンボーン柄は、一見するとシャドーストライプのような無地にも見えます。近づいて良く見ないと分からないくらい落ち着いた印象です。逆に言うと、さりげない織り柄がとてもお洒落に見える生地なのです。そして、織り方の特徴から耐久性・柔軟性に優れておりシワになりにくい特徴があります。ビジネスマンにとって、とても嬉しいポイントですね。
高級感や上品さの演出できるヘリンボーン柄はビジネスシーンではもちろん、入学式や卒業式、七五三などのイベントにも幅広く着用できるでしょう。
バーズアイ
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こちらは、バーズアイと呼ばれる織り柄です。その名の通り、良く見ると模様が鳥の目のように見えますね。
2色の異なる糸で織られており、マットで肉厚な質感です。ややハリがあり、ジャケット地にも良く使用されます。
他の織り柄に比べ渋くてクラシックな印象になりますが、上品な落ち着きと貫禄のある印象を与えることができ、ビジネスシーンでも活躍するでしょう。
肉厚でハリのある質感ですので、カジュアルシーンではジャケットとして着用しデニムやチノパン(ジャケパンスタイル)などを合わせても素敵ですね!!
お洒落なチェック柄
「チェック柄」といっても、柄によって呼び名も与えるイメージも全く違います。
あなたはどのチェック柄が好みでしょうか。
チェック柄のスーツを選ぶ時、ネクタイやシャツはなるべく無地を選び、全体をバランス良く綺麗にまとめましょう。チェック柄はインパクトが強いので、その他の部分は主張し過ぎないように注意が必要です。
ウィンドーペーン
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こちらはウィンドーペーンと呼ばれる、窓のような四角形のチェック柄です。
大きな柄なので、着慣れない方には抵抗があるかもしれませんが、ダーク系の色味を選べば、意外と馴染みやすく着るだけでお洒落な印象です。
また、ウィンドーペーンには体を大きく見せる効果もありますので、華奢な方にもぜひ試して欲しい柄です。落ち着いていて上品な印象になりますよ。
グレンチェック
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こちらは、スコットランドで生まれた伝統的なチェック柄で、グレンチェックと呼ばれています。グレンチェックはスーツの定番の柄として人気があります。カラーはグレーが定番ではありますが、茶色やピンク系、水色などの差し色が入った柄もあり、様々なデザインが展開されています。
グレンチェックのスーツを着用するなら、ぜひ3ピースでコーディネートしてみてください。上品でクラシックな雰囲気になりますよ。
グレンチェックは、ジャケットとパンツの単品使いもできますので、コーディネートの幅も広がります。
大人の魅力が出せるグレンチェック柄、いかがでしょうか。
シャドーチェック
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こちらは、シャドーチェックと呼ばれる柄です。シャドーストライプと同様に光の当たり方でチェックが浮き立ち、それが光沢の様にも見え「洗練さ」や「色気」を感じさせる柄です。ダークな色味は誰にでも着こなしやすいので、無地のスーツに飽きて新しい柄に挑戦したい方などにオススメです。
スーツの王道 ストライプ
ストライプはスーツの定番の柄ですね。ストライプといっても、幅の広さや太さで呼び名も変わり、見た目の印象も大きく変わります。
営業職の方や、目立つことが好まれない職種の方でも安心して着用できるシャドーストライプから、着る人を選ぶストライプまで様々です。
知的で都会的、お洒落な印象のストライプ柄。ご自身の好みと職種に合わせて選びましょう。
ピンストライプ
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こちらはピンストライプといって、ピンのように細かいドットを縦に並べたストライプです。ビジネスシーンでストライプを着用する際は、ネイビーのピンストライプが最も相応しいと言われています。
知的でスマートな印象を持つピンストライプ柄は、その装いに一目置かれるかもしれませんね。
ペンシルストライプ
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こちらは鉛筆で描いたような線のストライプ、その名もペンシルストライプです。
ピンストライプに比べると線がハッキリとしているため縦のラインが強調され、よりすっきりとスマートな印象に。
こちらもビジネスシーンでも活躍するストライプです。
チョークストライプ
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こちらはチョークストライプという、チョークで描かれたような線が特徴的なストライプです。
イギリスの金融業界で働く人に愛されてきた柄で、「バンガーズストライプ」とも呼ばれています。ストライプの中では最もインパクトがありお洒落な印象の柄の為、着る人を選び、上級者向けと言えるでしょう。
さいごに
今回は、スーツの柄の種類とその特徴をご紹介致しました。
スーツの柄の特徴や、見た目の印象などを知ればスーツ選びがもっともっと楽しくなるはずです。自分に似合う柄や、色、形を見つけてより魅力的なスーツスタイルになりましょう。